ザブングル松尾（調査員）:
「高校時代、同級生には嵐の松本潤くんとか松田龍平さんとかもいらっしゃるということで。当時、七之助さんの家に松潤さんが入り浸って遊んでいたと。そのときに歌舞伎の稽古場で、嵐の振り付けとかをずっと教えてもらったりしていたっていう。本当なんですか？」

中村七之助:「本当です。本当です。」

中山秀征:「家の稽古場で？」

七之助:「はい。アイツ自分の家に帰らないんですよ。何でウチでやんだよって思うんですけど。…自分のビデオをガチャって入れて、振りを確認して。俺が(家に)帰るといたりするんで。」

中山:「先に？(笑)」

七之助:「先に(笑）…『振り教えてよ』とかやってました。」

中山:「じゃあ嵐の歌も当時一緒に？」

七之助:「やってました。やってました。ウチの父（中村勘三郎）とも凄く交流があったので。」

中山:「うん。」

七之助:「本当にこれは後々なんですけど、その当時があったから、父が亡くなった時に、僕は京都で公演中だったんですよ。 自分の父が亡くなったことやらいろいろ悲しいことがあったんですけど、お客様がいっぱい来てくださるのに何も出来ないんですよね。 兄弟は。そろって。」

中山:「うん。」

七之助:「それで（京都から）終電で新幹線に乗って帰ると、全部松本が、サンドイッチ配ってくれたり、お茶だったり、『今飲みのもないですか？』とか、そういう子供の役割をしてくれてたんでね。あ〜嬉しいな。こういう人を（友達に）持ったのは良かったな。あのときに『帰れ！』って言わなくて良かったですね。本当に（笑）」

中山:「(笑）そうかぁ。」

笹野高史:「勘三郎さんは（松本くんのことを）息子のように言ってましたよ。もう一人の息子って言ってましたよ。」

中山:「そんなに可愛がってくれてたんですか。」

七之助:「僕は帰りたいから(公演先の京都から)帰って来たんですけど、(松本は)『お前が帰ってくるの不安だから。身体とか精神とか。だから、いいよ帰って来なくて。俺が全部やるから。』って言ってくれて。その気持ちが凄い嬉しかったです。」