Sexy Zoneは2021年にデビュー10周年を迎えた。メモリアルイヤーに初の2時間特番をOAした「VICTORY ROADS」。DJを務める佐藤勝利に、番組にかける思いと選曲へのこだわりを聞いた。



・ゲストを呼ばない2つの理由
 「実はこの番組の企画は99.9%、僕が作っています。企画を作ることは元々好きで、僕が出したアイデアをもとにディレクターさんと構成作家さんと話し合いながら、番組の完成度を高めています。そういえば、スタッフさん発の企画ってこれまでありましたっけ?」

佐藤勝利はサブスタジオにいるディレクターに向けていたずらっぽく笑いながら、こう語った。 佐藤がDJを務める「VICTORY ROADS」には、長期間続く3つのコーナーがある。料理や食材を食べ比べ、どちらが高価なものかを言い当てる、番組開始当初から続く人気コーナー「食通勝利」。リスナーの“想い”に寄り添うことが相談に乗る上で最も重要なことだと考える、佐藤の思いをコーナー名に反映した「想談部屋」。“あ”から“わ”まで50音順に、その一文字から始まる言葉でトークを展開する「50のTONE」の3つだ。
いずれのコーナーも佐藤のアイデアがベースとなっていて、とりわけ不定期で行っている「50のTONE」は、佐藤のパーソナリティがダイレクトに表れる。長年付き添ってきた番組スタッフですら、このコーナーで発露する佐藤の新たな一面に驚くことがあるという。

「ラジオではなるべく素の自分でありたいという思いがあるので、あえて特別なことはしないようにしてきました。僕の日常の延長線上にこのラジオがあるような、そんなイメージです。また、昨年11月23日にOAした2時間特番で、番組初のゲストとなる松島聡(Sexy Zone)君を迎えるまで、ずっと1人でやってきたのは、2つの理由があります。ひとつはリスナーと交流する時間を大切にしたかったから。もうひとつは僕の思いを言葉にして伝える時間を大切にしたかったからです」

前述の特番では、お笑いコンビ・シソンヌの長谷川忍をMCに据え、佐藤と松島が「食通勝利スペシャル」で対決。神田錦町のフレンチレストラン「naoto.K」でロケを行い、ミシュランガイドで計12個の星を獲得した経験を持つ岸本直人シェフが作るフレンチに舌鼓を打ちながら、アドリブでさまざまなトークを展開。「うざいくらい連絡のやりとりをする」という、親交のある長谷川と佐藤のやりとりは、軽妙の一言に尽きた。

「この番組、細部へのこだわりが本当に凄くて。テレビ番組のロケでも行くことができないような高級レストランを、映像がないラジオだからといって妥協することなく抑えてしまいますから」

・佐藤勝利の音楽遍歴
 佐藤が企画以上に強いこだわりを見せるのが選曲だ。番組の選曲はすべて佐藤自身が行っていて、その方針は2つの方向性に分かれる。ひとつは番組の内容と曲をリンクさせるケース、もうひとつは佐藤自身が純粋にいいと思った曲を選ぶケースだ。

「例えば、『想談部屋』のコーナーではリスナーから寄せられた悩みに答えた後に曲を流すことになるので、歌詞の一言一句が強い意味を持つ恐れがあります。だから、歌詞を熟読した上で、このタイミングで流すことがふさわしいかどうかを吟味しています」

「元々、名盤が好きということもあって、最近の曲よりも昔の名曲に魅了されることが多いです。流行りの曲をかけるときは、僕の中での水準を上回る曲のみ厳選しています。このように、選曲に一切妥協しない僕がこの作業にかける膨大な時間をリスナーの皆さんが知ったら、『30分番組でそこまでするの!?』と驚くかもしれません(笑)」

佐藤は音楽が好きな両親の影響もあって、幼少期はブラックミュージックやビートルズの楽曲を中心に、音と触れ合ってきた。「車の中で流れていた洋楽に耳を澄ますことが、僕の音楽の原体験」と語る佐藤が“ちゃんと”音楽を聴くようになったのは、ジャニーズ事務所に入所した14歳のときのこと。これまであまり接点がなかったジャニーズをはじめとするJ-POPを聴くようになるなど、幅広いジャンルの音楽と向き合うようになった。

昨年9月、Sexy Zoneはデビュー10周年を迎えた。多感な少年時代から成人して、大人への階段を徐々に上っていく過程で、佐藤の音楽の好みと聴き方には相当な変化があったという。 「昨年、舞台『ブライトン・ビーチ回顧録』を経験したことで、ミュージカルに関する曲にも興味を持つようになりました。最近のお気に入りはエルトン・ジョン。ブロードウェイ・ミュージカルの名作『ライオン・キング』『ビリー・エリオット』などの作曲を手掛けていて、いずれも名曲ばかり。昨年はリモートセッションでアルバムを作り上げるなど、改めて凄いアーティストだと思いました」 「今の僕の音楽との接し方は、いちリスナーとして聴くケースと、仕事で求められて聴くケースの2つの接し方があります。後者のような接し方をするようになったのは、この10年間の大きな変化です。でも、これは音を楽しむことから遠ざかってしまう聴き方でもあるので、本当はあまりやりたくないんですけどね(笑)」

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記事提供元: 【bayfmインタビュー記事】Sexy Zone 佐藤勝利「実はこの番組の企画は99.9%僕が作っています」 | ググットニュース

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