女優の芳根京子さんと、King & Princeの高橋海人さんが共演する映画『君の顔では泣けない』が、2025年11月に全国公開されることが発表されました。本作は、君嶋彼方さんによる小説デビュー作（2021年発表）を原作とし、監督・脚本を坂下雄一郎さんが務めます。

物語は、高校1年の夏、プールに落ちたことをきっかけに心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみが主人公。元に戻る方法を探しながら過ごすうちに、ふたりはそのまま15年の月日を重ねる。進学や恋愛、就職、結婚、出産、親との別れなど、人生の転機を“入れ替わったまま”経験していく。そして30歳の夏、まなみは陸に「元に戻る方法がわかったかも」と告げる。

芳根さんは、心は女性のまま男性としての人生を生きる坂平陸を演じ、高橋さんは女性としての本音を抱えながら、男性として生きる水村まなみを演じます。入れ替わったあとの複雑な役柄を演じるふたりにとって、本作が初共演となります。

高橋さんは、「静かな痛みを、長い間抱えてきたふたり。未来が見えない怖さと二人で戦いながら、でも同時に、だからこそ日々の痛みも大切に感じられる。まなみと陸のあいだに流れる、リアルとファンタジーの狭間みたいな時間を、そんなふうに思い描きながら。僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました」とコメント。

また、芳根さんも「もがいて、もがいて、それでも精いっぱい、生きました」と振り返りながら、「さまざまな経験を経て、30歳になった2人は、元に戻ることができるのか？　そもそも、戻りたいと思うのか？」と物語の深さを語りました。

坂下監督は、「間違いなくこの映画の見どころはこのふたり」と語り、プロデューサーの小西啓介さんも「他人の人生を生きている役を演じるという複雑で困難なミッションを見事にクリアして頂きました」と称賛の言葉を贈っています。



原作
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